2015/11/10 10:11

私が今年まで手づくりフードをあげてこなかったのには理由があります。それは「うちのねこは手づくりフードを食べない」と思っていたから。

そのように思っていた私が与えていたのは、ぶつ切りの鶏肉、刺身そのまま、大きく分けた魚、などでした。

手づくりフードを作るようになってから、思った以上に重要だと思ったのが、フードの「見た目」です。

以前にも記載したことがある通り、ねこはとても慎重な動物ですから、変化に対して敏感です。そこにどん!とぶつ切りの鶏肉をおいたところで、考えてみると食べてくれなくて当たり前です。「これいつものと違う!」と見た目でわかりますから。

いざ手づくりフードを作るようになってから、私はこれまでねこたちが食べていたフードの形状に似せることに気を遣いました。例えばパテは、1匹のねこがまだ小さかったとき食べていたロイヤルカナンのパックに似せて作っています(ちなみにこれは何かを勘違いした9歳も一緒に食べていました)。また、スープは、普段からあげていたモンプチのスープに似せています。
こうした工夫で、9歳のねこのほうは比較的すんなり手づくりフードを食べられるようになりました。

Meowronのフードは、そういった障壁をひとつひとつ外しながら作ってきました。まずくて食べられないのは味の改良、見た目で警戒するなら見た目の改良。改良点の特定と改良方法について、実は膨大なABテストを行っています(検食係1で、ですが)。

ちなみに、野菜を使って見た目をきれいにするのも人間的には楽しいのですが、ねこの食欲に色はほぼ影響がないそうです。残念。